25-28,Aug,BELRIN 3日目
初めてのドレスデン
ドレスデンという街をご存知でしょうか?
ドレスデンは,ドイツを代表する芸術の街であり,オーケストラやオペラなど,音楽の分野でも権威をもつ,東ドイツの歴史ある文化都市です.
有名なのは...”世界最大のパズル”とも言われている,フラウエン教会かな?
ドレスデンは,第二次大戦末期に大きな空襲を受けており,その際に多くの建築物が損傷してしまいました.工場や軍事施設もなく,さらには文化財の多いドレスデンへの空襲は賛否両論あったそうです.
フラウエン教会が再建されたの結構最近の2004年.3Dスキャンなど,最新技術を駆使したうえ,破片をかき集め復元されています.
さらに,名前くらいは聞いとことがあるんじゃないでしょうか,
「マイセン陶器」
のマイセンは,このドレスデン近郊にあります.
マイセン陶器が作られた頃,中国の磁器や,日本の伊万里焼のような真っ白な陶磁器は,ヨーロッパの貴族たちを魅了,しかも,ヨーロッパの土ではうまく製造できず,アジア圏から,はるばる蒐集品としてとして集められていたそうです.
※ドレスデンだけでなく,多くのお城や美術館に伊万里焼があるので,びっくりしました.
そんな中,たまたま似た陶磁器を作れそうな土を,ここザクセンのマイセンで発見,同じようなものを作るのは大変だったそうですが,ついに製造されるようになったそうです.
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マイセンには次回ということで... |
で,今回そんなドレスデンに行くわけですが,一応目的があって...理由は
”下 見”
です.
えーなんでも,親が「一生に一度ドレスデンに行ってみたい」というので,ガイドするために下見しなければなりません.
なんかテレビ番組かなんかで,”取り消された世界遺産”として特集されていて,それで行きたくなったらしい.
※ドレスデンはエルベ渓谷が一度世界遺産登録されていますが,橋の架橋が景観を損ねるとして,取り消されています.
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世界遺産ではないですが,上流のザクセンスイス |
ドレスデンってどこよ,と調べてみると,ベルリンからそんなに遠くなく,電車で2時間ほど,まずは今回,日帰りで行ってみることにします.
色々と計画を立てるために調べてみると,なんでも
緑の丸天井
という宝物館がとんでもないらしいので,そこを第一目標としてプランを考えます.
また,緑の丸天井は,”新”丸天井と”歴史的”丸天井,二つの展示室があり,特にやばいらしいのが,歴史的な方,
ただ,展示室が狭いので,時間指定の事前予約制,ということで,昼過ぎぐらいの予約を取って,チケットはホテルのパソコンで,昨晩印刷しておきました.
あとは,高級?イタリアンレストラン?であるサイゼリアに天使の絵がありますよね....
あれ..実は”システィーナの聖母”という絵の一部で,実はドレスデンのツィンガー宮殿の絵画館に本物があるので,そこにも行ってみます.
というわけで,ベルリン中央駅,地下ホームからから出発です.
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ブダペスト行き |
ベルリンから,ドレスデンに行く方法で簡単なのは,2時間おきに設定されている国際列車,ECに乗るルート.
※2019年にはICも設定されたので,1時間おきにIC/ECが走っているようです.
で,今回はまだ詳しくなかったので,9時03分発のEC173,その名も
Hungária
に乗車です.
うーん,なんかちょっとボロいレトロな感じがします...
この列車,名前,そして行き先から分かるように
ハンガリー
まで行く国際列車,ブダペスト東駅(Budapest Keleti)行きで,ハンガリーまで行くのはEC172/173の1日1往復だけの設定です.
経路を見てみると
ハンブルクーベルリンードレスデン(ドイツ)ープラハ(チェコ)ーブラチスラヴァ(スロバキア)ーブダペスト(ハンガリー)
と,4カ国に渡って走る国際列車という,日本でありえない列車です.
時間もなかなか掛かるらしく,ハンブルグ・アルトナを早朝6時30分に出発し,終点ブダペスト東駅に着くのは夜の20時20分の約14時間だそうです.食堂車があって食事はできるけど,全区間は乗りたくないかな....
車両は,ほとんどがハンガリーのもので,1両だけ見覚えのある白いDBが連結されて運行されているようです.
※その他の時間のECはハンブルク(もしくはベルリン)ープラハ間の運行で,こちらはチェコの車両.1日1往復は,なんとキールまでの延長運行で,キール発は朝7時台にあります.
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キール発もあります |
とりあえず,今日はこのハンガリアに乗ってみましょう.
うーん,車内もちょっとボロいレトロな気がします.しかも四人席です...
列車はかなり混んでいて,この後満席に.相席になったご老人が
「重いから荷物を棚に上げるのを手伝って欲しい」
という感じだったので,手助けするものの....
言葉通り?いやトンデモなく重い
どこかで「ドイツ人の荷物にはジャガイモが入っているから重いwww」的な冗談を見たことがあるけど...本当に入っているかもしれません.
列車はのほうは,Berlin Südkreuzに停車すると,そのあとはドレスデンまで無停車,ベルリン近郊は200km/hで飛ばしますが,それ以外はなんと単線,100km/hくらいの速度しか出ないので,時間がかかりました.(現在,高速化するか検討中らしい)
途中のElsterwerdaという駅では,ドレスデンからのECとすれ違います.
車内が混んでいたので写真はないんですが,とにかく朝食のパンを食べつつドレスデンへ....
パンは,シュネッケとかいう,ザクザクしたモノが乗ってる砂糖まみれのパンがお気に入りです.
2時間かからないくらいで,ドレスデン近郊の複線区間に入っていきます.
ドレスデン=ノイシュタッド駅を出発すると,エルベ川を渡り,旧市街の”あードイツぽいなぁ...”という建物がちらほら見えてきて,ようやくドレスデン中央駅,高架ホームに到着です.
乗ってきたのは二等のオープン座席ですが,おそらく,二等の1両だけなぜか新型車両のようです.ちなみに一等車もボロいレトロな車両でした.
こんな感じで.どうみても見た目の違う新型が1両だけ混ざっています.
※2018年,編成中のほとんどの車両が新型に置き換わったようです.ただし,今度は反対に,1両だけ旧式コンパートメントが混ざっているらしい.
出口は一階っぽいので,降りましょう.
外に出て,路面電車の案内所的なところへ.
路線図を確認すると,ドレスデンはトラムの路線がめちゃくちゃ多い...
で,ツィンガー宮殿の目の前に電停(Theater plat)があるようなので,駅の正面玄関前の電停からそこを通る路線,8に乗ることにします.
※9は正面口に来ませんが,駅前のHbf.Nordまで来ます.特に駅に急いでる時,8がなかなか来ず,9が先に来てしまっても,乗ってしまって大丈夫です.
切符を買ったら必ず打刻です.
買い忘れても....車内に小銭専用の券売機があるので,屈強なドイツ人に捕まらないように必ず買いましょう.
まぁ,楽なのは何も考えずに一日券を購入することです.
路面電車で5分ほど,ツィンガー宮殿と丸天井のあるドレスデン城の前に到着.
中央駅から歩いても行けそうな距離でした.
ツィンガー宮殿の隣には,ドイツの中でもハイランクなオペラハウス,ゼンパーオーパーがあります.
丸天井への入場はまだまだ先なので,まずツィンガー宮殿を見に行くことにします.
絵画館は,写真の入り口のところにすぐありますが,とりあえずは中の庭園へ.
結構広いです.キールにはない雰囲気なのもあって.ついに遠くに来てしまった感があります...
ドレスデン城側には鐘のある時計があり,マイセン陶器製.
特徴のある,かわいい音色がします.
そろそろ,絵画館を見に行こうと思います.
絵画館はというと...結構な分量があって満足でした.
オーディオガイド,しかも日本語もあるみたいなので,有料ですが借りるとさらに楽しめると思います.
※再訪時に借りました,緑の丸天井と同様に詳しかったので,借りることをお勧めします.
日本でなぜか人気な,フェルメールの絵も二点収蔵されています.
で,肝心のシスティーナの聖母ですが,思っていた以上に大きく,人の背の高さ以上に高さがあります.
ちなみに,システィーナの聖母は,イタリア人画家ラファエロの最高傑作とも言われる名画,
これを手に入れたアウグスト3世は,いつでも眺められるように,玉座に配置させたとか...うる覚えですが,とても気に入ったそうです.詳しくは,オーディオガイドでどうぞ.
写真,とっていいはずなので,スマホで撮りました.
絵画館だけでなく,陶磁器コレクション(日本のものも多いらしい)も別にありますが,そろそろ丸天井の予約時間が近づいてきたので,絵画館でけでツィンガー宮殿は終わりです.
ツィンガー前の道を挟んだ向かい側,丸天井のあるドレスデン,レジデンス城(Residenzschloss Dresden)に向かいます.
ドレスデン城は個人的にめっちゃ気に入っている建物の一つです.
パウラウナーのお店があります...気になりますが,次回のお楽しみということで....
先の角を曲がると,丸天井の入り口があります.
見つけたらお城の中へ.ガラスの天井があってちょっと近代的.
チケット売り場もあって,ここでも”歴史的”の方のチケットが買えますが,当日券は空いている時間だけになるので,事前予約の方が良いとのことです.
また,予約して印刷し忘れても,確かチケットブースでメールを見せればどうにかなるらしい.
ついに,”歴史的”な緑の丸天井へ.
まず,カバンなどすべて持ち込み禁止なので,ロッカーに預けます.
一階の,”歴史的”な方の入り口で,係員にチケットを見せて中へ.
入るとすぐ.オーディオガイドの貸し出しがあるので,「ヤパニッシュ」と日本語のガイドを借ります.内容はめっちゃ詳しいです.
ちなみに,入ってすぐの展示室は,控え室のようなもの.
予約の時間になるまでは,ここの展示をガイドを聞きながら眺めましょう.ここだけでも,結構展示があります.
そして,予約の時間になり,本番の展示室へ...
写真は撮れないので,説明しきれないのですが.とんでもない美術品が,壁沿いや柱にたくさん並んでいて,オーディオガイドにそって,それぞれの作品の説明を聞きなが,順序を進んでゆく形となります.
なので,迷うことはなく,じっくり作品を見ることができます.
いくつかのテーマに分かれた展示室を回っていきますが,琥珀や,宝石.金や螺鈿の細工,ルビーガラスや水晶で作られた品々...
もう,ありとあらゆる宝物品が展示されていて,象牙細工や,金細工,オベリスクなどは,どうやって作ったのか,わからない精巧さです.
さらに宝石なんか,数,そして大きさは,何カラットだよという感じ,おそらく値段がつけられないんじゃ....
ヤバいの一言しか出ません
気になっている”緑の丸天井”という名前もちゃんと説明があり,折り返し地点の大きな展示室が由来.
”緑の柱と丸天井”
で,緑の丸天井だそうです.
もらったフライヤーでちょっとだけ...
実際は柵がありますが,こんな感じの修復された展示部屋に飾られた美術品を,オーディオガイドを聞きながら見て回る形になります.
※貸し出しで,展示のない作品もあります.
とりあえず,オーディオガイドの中でよく名前が出てくるのは.
アウグスト強王
という名前.神聖ローマ帝国(ザクセン選帝侯),そしてポーランド国王だったアウグスト2世は芸術と建築に力を入れ,ドレスデンの芸術的な建築も,多くはこの人の時代に建設が始めらたそうです
また,ドイツどころか国外から芸術家,彫刻家をドレスデンに呼び寄せ,美術品を作らせるという...トンデモな感じ,マイセン陶器も同じような流れで,アウグスト強王時代に生まれたんだそうです.
なので,丸天井の芸術品の多くはこの時代のもので,集めた蒐集品は市民にも公開され,さらには各国の貴族に見せびらかしていたんだとか....
こんなイメージです |
で,展示で特に目立つのは,狂ったほどに精巧な金工細工.
それらを多く作り上げた
ヨハン・メルヒオール・ディングリンガー
も,この時代にザクセンへとやってきています.
ディングリンガーの作品も,この丸天井に多く展示されていて,とにかく精巧すぎて意味不明,解説も作品も多いので,見ただけで「ああ...またディングリンガーね」ってなってきます.
とにかく,”歴史的”丸天井は,頭がパンクするレベルで豪華でした.しかもこれでも先々の戦争で金銀が溶かされ,数は減っているそうなので,元々はとんでもなく豪華とか.
※第二次大戦中は,エルベ上流にあるケーニッヒシュタイン要塞に作品の多くを避難させてあったので,無事だったそうです.
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ケーニヒシュタイン要塞 |
そんな感じで,時間もかかるので,長く見て2時間くらいはかかるかと思います.
さらに,新丸天井も”歴史的”のチケットでここも入れるのでついでに...と思ったら,こっちも結構な量の宝物品なので,かなり見ごたえがあります.
特に.ディングリンガーのトンデモな大作”ムガール帝国の宮廷”などなど...
(ムガール帝国の宮廷は,アウグスト強王としても,とても高価だったものらしく,現在の通貨価値に換算すると約120万ユーロ相当だそう...)
ディングリンガーなゾーンに多く飾られているので,”新しい緑の丸天井”忘れずに見ていってください.
「”新丸天井”のほうがもっと見たかった.」と言われるレベルで評判は高いです.
これがムガール帝国,のほんの一部です |
オーディオガイド付きでじっくり見たら,こっちも1時間以上はかかると思います.
まぁ,写真は撮ってないので,ミュージアムショップで浪費した後は,お城の外へ.
列車の時間まで2時間強なので,残りの時間は街を見て回ります.
まず,この先をくぐって曲がると”君主の行進”という壁画があるので見にいきます.
で,黄色な壁画が見えてきます.
めちゃくちゃ大きいです.長さ102m
君主の行進は,歴代の王や公爵,選挙人などザクセンを統治した人々が,タペストリーとして描かれています.
で,この壁画なんですが...
すべてマイセン陶器です
20cmタイルが,約2万3千枚が使われているそうです.
拡大してみると,タイルで作られているとわかります.
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August II |
丸天井で散々聞いたアウグスト強王(August II)とシスティーナの聖母を購入したアウグスト3世も,もちろん壁画の中にいます.
各王の統治期間も記されていたり,時代で武器が変化していたり,細かい部分では,意味深な描き方がされていたりと(アウグスト強王がバラを踏んでいるなど)...
ザクセンの歴史に興味がある人なら,面白く見れるのかもしれません
君主の行進を見て,フラウエン教会へ.
遠くからも見えるので,結構大きいです.
広場から見てみました.新しい部分と空襲で残った部分が混在しています.大きさもそうですが,これを組み立て直すのはかなり根気のいる作業だったんじゃないでしょうか.
ドレスデン旧市街の多くの建物,行ってきたツィンガーや,ドレスデン城も空襲のダメージからの修復,復元がされているので,考えると気が遠くなります.
今回は中に入りませんでしたが...教会の中は入っても大丈夫です.
広場をちょっとみて回ったら.次はレストランが多くある通りを歩いて,エルベ川沿いのテラスへ.
屋台のヴルスト屋が美味しそうだったので,後で食べようと思います.こういう手軽に食べれる店があると,ひとり旅ではとても便利.
テラスに登ると.エルベ川が見えます.景色が良いです.
エルベ川の下流域にあたるのが実はハンブルクなんですよ....上流の方はチェコになります.
テラスは人の名前がついていて,ブリュールのテラス.ドレスデンの要塞の一部らしく,要塞博物館も近くにあるようです.
この,気になる金ピカな像のある建物は,芸術大学だとか....
ドレスデン城からかかる橋は,アウグストゥス橋,路面電車が結構行き来しています
近くにはエルベ川の遊覧船の乗り場,上流の温泉地バートシャンダウまで,船でビールでも飲みながら,優雅に移動するのも楽しいんだとか...(ただし,それなりに時間はかかります)
テラスから,ドレスデン城と,三位一体大聖堂.
こういうのが,日本から見るドイツとかヨーロッパのイメージなんですかねぇ...
キールには全くありません
ちょっと気になるので,橋を途中まで渡ってみることに.
路面電車は,教会のすぐ隣を通って,橋を登ってきます.
橋から,テラス遠景
橋を渡りきると,先はドレスデン新市街,そしてアウグスト強王の金ピカな像がありますが...なぜか写真はないので,トラムの写真でごまかします.
新市街も,観光スポットがたくさんあるらしいんですが,一度駅に行ったことがあるだけで,実は行ったことがありません...
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次回はこの駅から旅がスタート |
時間もあまりないので,旧市街に戻りますか...
橋がちょっと工事中なのは,ぶっ壊れそうなので,改修工事の準備のためらしい(2017年4月から通行できない)
遠くに列車線の橋も見えました.
テラスの下を歩いてさっきのレストランゾーンへ.
ヴルストを食べましょう
テキトーなドイツ語で,ヴルスト購入です.
そういえば,これを英語で買ったことがない.
ケチャップとマスタードをかけておいしい.
レストランゾーンは大人気そうでした.
教会の周りを一周.確か有名なカフェがあります.
ドレスデン城の方に戻ることにします.
フラウエン教会は新しい部分が多いので,本当に綺麗ですよねぇ...
お城の方に戻ってきました.
せっかくなので,ちょっとだけ寄り道します.
門をくぐって外側,
ここの鐘の音が良くて,こっちの鐘が鳴ってちょっとすると,ツィンガー宮殿のマイセン陶器がチロチロ鳴ります.
時間もそろそろですが,ツィンガーにも一瞬寄り道です.
そろそろ駅の方に戻りますか...
一応,このお城の前電停から駅までは,10分かかると見込んでおいた方が良いです.
それにしても,このお城や教会すれすれを路面電車が走ってるのはすごいですよね...
トラムに乗ったら,絶滅した言語”日本語”が聞こえてみたので,ちょっと話しかけてみたりと...ちょっとびっくりでした
おそらく,同じ列車でベルリンに戻るようで,やっぱり「あーキール,軍港ね」と言われたので,大体の人は軍港キールと思っている模様.
実際は,カモメうっせーな街ですけど
で,駅には30分前に居たい人間なので,個人的には,ギリギリの10分前くらいに中央駅に到着.売店で急いで水を買って高架ホームへ.
機関車の付け替えがあるので,もう列車は到着していました.
乗るのは,ハンブルク=アルトナ行きです.
うーん....なんか行きと同じ見た目の
それもそのはず.このハンブルク=アルトナ行きは,ブダペスト発のEC172
Hungária
です.まぁ,仕方ないのでこいつに乗って行きましょう.
帰りは空いていたのでよかった.これでドレスデン出発です.
ボロいレトロと言ってますが,車内の天井とかは,結構おしゃれな雰囲気だったりします.
ベルリンまで2時間,16時56分発の次は2時間後なので,日帰りでは,この列車しか選択肢はないですよね..
強い西日の中を,行きと同様にゆっくり進んでいきます.
ドアの行き先表には,経路の紙が挟んでありました.今回だけでEC172/EC173の両方に乗ってしまいました.
遅れもなくハンガリーからこの経路で運行しているのは,結構すごいですよね.まぁ,トイレは満タンなのか,使用不能が多かった印象があります.
ベルリン近郊に入ると,単線区間の遅さとは変わって,狂ったようにぶっ飛ばし,すぐにベルリン中央駅へ到着です.
最後尾の一両だけ,不自然にDBの白い車両でした.この車両も二等のオープン座席なので,こっちがよかった.
ポツダム広場にでも行こうと思うので,Uバーンに乗り換えます.
乗るのはU55なんですが....
どうみてもお古の2両編成しかなくて綺麗な駅にたいして違和感が...
U55,ウンターデンリンデン下のU5の延長部の一部,部分開業ということで,今は中央駅からブランデンブルク門の間,3つの駅しかないので仮という感じなんでしょう.
ブランデンブルク門でSバーンに乗り換えます.
旧駅名,ウンターデンリンデンの駅名標のほうが目立ちます.
一駅で,ポツダム広場駅です.
REとS2のホームはめっちゃ綺麗です.
前回同様,ソニーセンターのビール屋で夕食にします.
初心者向けの店の方が,やっぱり楽なんですよね...
で,席に着くと,また,写真付きの英語メニューを持ってきてくれますが,使わず紙一枚のドイツ語メニューで注文しちゃいます.
まずはビール.うーん画質の悪い写真しかなかった.
で,料理は食べたかったのでアイスバインです.
シュヴァイネハクセにするかかなり悩んだけど,せっかくベルリンに来たので,またアイスバインにしてしまいました...
空腹だったのでかなり満足,美味しかったです.
結構満腹になったので,帰りましょう.
ソニーセンタの屋根は時間ごとに色が変わります.むっちゃ派手です.
で,さっきでてきたポツダム広場駅の前を通って...
いつものブランデンブルク門です.
まず,裏側から.
次に,ちょっとだけ議事堂にも寄り道しようと思います.
議事堂の見学は,結構遅くまでやっているそうなので,興味のある方はどうぞ...
ドイツ国旗はなかなか綺麗に広がってくれず...でした.
ブランデンブルク門に戻りますか...
横からでも,クアドリガが目立ちます.
で,表側に回ります.
夜のブランデンブルク門はめちゃくちゃ綺麗なので,是非.
ただし,夏場は日が長くてなかなか暗くならないかも,夕食を食べたのも,20時近くなのにまだ明るくて,現在21時でようやく暗くなりました.
フリードリッヒシュトラーセに帰りますか.
駅のスーパーにも寄って,宿に帰ります.
ホテルに帰ったらシャワーを浴びたりして....
せっかくのバルコニー付きの良い部屋,やることはもちろん一つしかないですよね.
バルコニーでビール
こんなの,キールでもやったことないんですけど...
しかも,ビールはなぜか急に飲みたくなったフレンスブルカー(500ml).
ベルリナーピルスではなく,これを選んでしまうところが,ちょっとお堅い?キール民らしいのかもしれません.
ちょっと良い部屋にも関わらず,同じ値段で予約できてよかったです.
テレビ塔も見えて良い感じでした.
これで,長かったドレスデンへの1日は,ようやく終了です.
ドレスデン,街並みもとても良いですが,そんなことよりも,緑の丸天井はすごかった.
ベルリンからでも,無理せず日帰りでドレスデンまで足を伸ばせそうな感じです,
さらに,朝7時にもベルリン中央駅発のECがあって,ドレスデンの滞在時間を伸ばすことができます.チェコ車に連結されている食堂車も最高なのでオススメです.
この列車に乗れば,結構ゆっくりと緑の丸天井,そしてツィンガーを見学しても時間に余裕ができるので,是非見に行ってみてください.
と,おすすめしてみますが...
留学中,ドレスデンにはご縁があるというか...因縁があるとでも言うのか.
あと4回
も来ることになります.
で...そんな回数行くと,ドレスデンは旧東ドイツ,ドイツの中でも”過激な方々がいる街”ということもあってか,少しダークな一面を見ることになるんですよね...
まぁ,ちょっと観光くらいなら大丈夫です.
とりあえず,明日は最終日,キールに帰る日なので,また食堂車に乗って帰ろうと思います.
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