15-17,Juli,BELRIN 3日目

キールに帰る

二泊三日ということで,今日はキールに帰る日,といっても帰りのICEは昼過ぎなので,午前中はベルナウアー通りのベルリンの壁資料館を見にいって,路面電車でベルリン中央駅に向かいます.

宿をチェックアウトして,お気に入りパン屋で朝食とコーヒーを買って(ドイツ語),食べながらブランデンブルク門へ.

せっかくなので,くぐっていきましょう.



 

ブランデンブルク門を満喫し終わったので,一度フリードリヒシュトラーセに戻ります.



 一度,宿に荷物を取りに行って...チェックアウトします.適当な英語で乗り切ります.
レオナルドホテル...高くもないし,良い宿でした.会員にでもなろうかな?

で,次はベルナウアー通りにあるベルリンの壁ビジターセンター的なものに行こうと思います.

無料なのと,場所的にベルリン中央駅に行きやすそうなので,ちょうど良かったです.

 まずは,フリードリッヒシュトラーセ駅近くの電停から,路面電車でベルリン北駅を目指しす.

 

 10分もかからないくらいで到着です.

ベルリン北駅の長距離列車駅は,現在存在しておらず,S-Bahnのみの小さい駅になっていて.さらに,ここに壁が存在していたからのか,不自然な空き地になっています.


 


地面のタイルの色違いの部分が「壁」のあったところです.この電停のど真ん中に,最近まで壁があったということです.

 進んでいくと,ベルリンの壁が見えてきます.



壁の一部が保存されていて,緩衝帯の方にも入ることができて,いろいろ資料があります.



 

緩衝帯,入ってみると,予想以上に広くて驚きです.

この空き地を挟んで,壁が二枚ありあります.

二枚の壁の間の緩衝帯では,東から西へ逃げ出す人がいないか常時監視,さらには罠も仕掛けられていたらしく,そんなものがベルリンの街のど真ん中にあったと思うとゾッとします.



ベルリン行くっていうと,「壁壊してきて〜」みたいに軽く言われるけど...当時の逃げている様子とか,この壁の実物を見ると,そんな気分にはなれないかな...



壁の上が丸くなっているのは,手をかけて登れないようにするため,そして土台の部分は片側の西ドイツ側だけ長く,仮に倒れるときは,建設した東ドイツ側に壁が倒れるようになっています.

とリりあえず,路面電車の通っている道路を渡って,資料館へ.

 


中の写真はないけど,無料とは思えない充実ぶりで,ベルリンの壁の成り立ち,崩壊まで,勉強することができます.罠とか,逃げる手段とか,崩壊直前の東ドイツ内のデモの様子など, 色々な展示があります(英語とドイツ語)

で,展望台もあって,当時の状態を一部保存してある区画を,上から見ることができます.


手前側が西ベルリン,奥の壁の低い側が東ベルリン,監視塔も残っていて二枚の壁の間が緩衝帯になります.


左奥の丸い建物は,過去に教会があった場所だそうです.

元々あった教会は,壁の建設後に緩衝帯に取り残され,後には監視の邪魔ということで教会は爆破破壊されてしまいました...ムービーを見ると結構ショッキングです.

現在は礼拝堂として再建されています.

そんな感じで,結構満足でした...東西分裂のことを無料で勉強?考えさせられる場所なので,観光というより学べるので是非.

時間もそろそろなので.近くの電停から.ベルリン中央駅に向かいます.乗り換えなしで,中央駅に行けます.



10分くらいで中央駅前に到着です.

実は中央駅ができたのも最近(ドイツワールドカップ の年.2006年)なので,再開発というか,駅前は結構殺風景です.




まだ乗る列車まで時間があるので,高架ホームにでも行ってみます.

高架ホームは東西に,地下ホームは南北に貫く形で,地下ホームは,大きな吹き抜けのような構造になっています.




ガラスのトレインシェッドが特徴的です.

ちなみに,S-Bahnは高架ホームです.






やっぱり最近(10年前)に完成ということもあって,ハンブルク中央駅と比べて,駅が綺麗です.




ちょっとだけ鉄分. 


放送はもちろんドイツ語なので,適当に聞き取れば大丈夫です.

で,放送で流れているIRE(Interregio express)はベルリンーハンブルクを格安で移動できる列車で,ICEやECと経路が違い,バームクーヘンな街,Salzwedel経由なため,高架ホーム発着です.


あとは.昨日も見かけたドレミファインバーターな機関車182型とか.

キール近辺では見かけないのでちょっと珍しいかな....


高架ホームはこのくらいにして,地下ホームへと向かいます.ハンブルクやドレスデンへのIC/EC/ICEは地下ホーム発着です.

まずは,REでも眺めに行きます.



ハンブルク行きのICEは8番線なので.

移動してすでに到着していた,ハンブルクアルトナ行きのICEに乗ります.謎なのはこれミュンヘン発で,結構ドイツを大回りして,ハンブルクに行く列車です.

で,ここでついに乗ってしまいますか...

BordRestaurant

行きと違って空いていたので無事に乗車できました.

一応「空いてる?」的な感じで聞いてみたけど,大丈夫だったので,街のレストラン同様に,食堂車も席が空いていれば勝手に座って大丈夫です.

まぁ ,メニューでも眺めて注文を待ちます...


 発車してちょっとしたら注文を取りに来たので,適当なドイツ語と指をさしながら注文しました.さっき食堂車の入り口にいた陽気なおじさんだったので,楽でした.

食堂車の車内は結構良い雰囲気です.二人席と四人席があります.



まず,注文したミントティーが来ました.

本当はビールにしたかったけど,この頃はまだたび初心者,流石にビールで酔うのはヤバいということでお茶です.

(最初で最後の,食堂車で飲んだお茶.今後,ガンガンビールを飲むようになる...)


ミントティーといえばモロッコ.ロスマンにも売っているので,家でも結構飲んでいます.

ちなみに,モロッコでは消しゴムくらいの砂糖を入れて飲むのが普通だったりで...
いろんな意味で良い思い出な飲み物です.


余談はこれくらいにして,次の停車駅,ベルリンシュパンダウ駅についたくらいで料理が来ました.

頼んだのはマチェスです.魚食べたかったので,メニューを見た瞬間これに決定でした.

味は飢えている自分は基本何を食べても美味しいので,美味しかったです.マチェスの塩加減が良かった.

食堂車ということで,流石に電子レンジなどでの簡易的な調理だけらしいですが,かなり満足です.値段もそこまで高いということもないかな...

それ以上に,日本ではほとんど廃止されてしまった,食堂車やビュッフェ車を体験できるのはたまらないと思います.

しかも,ICEの多くはBordrestaurantが連結されているし(一部はBistoro),ICにもBordbistroが連結されていることが多いので,利用しやすいのも良い点です.


美味しく食べた後も,ハンブルクまで1時間強無停車なので,食堂車でゆっくりします.

前の人はエルディンガーヴァイスを優雅に飲んでいました. 


で,会計も済ませたけど.やっぱりケーキでも食べようかなと思って,メニュー持って厨房まで注文しに行きました.「注文かい?」みたいな感じになり,適当に注文しました.

実際は席から注文で良いので,気まずいんだけど大丈夫でした.ほんと乗務員の方が陽気なおじさんで良かったです.

で,頼んだのはチョコレートケーキとコーヒー.

ドイツのケーキは,腹にフォークがぶっ刺さっているのが普通です.

チョコレートケーキは少し温められていて,ちょっとだけ溶けていて美味しかった.

ケーキとコーヒーを満喫しながら,ベルリン中央駅からは2時間かからないくらい,ようやくハンブルク中央駅に到着です.

食堂車,最高でした.


とりあえず一度コンコースに上がり.

乗り換えるのはキール行きのICで,50分くらい時間があるので,ほかのホームに行って,写真とかを撮って待機します.

結構人混みだったりするので,注意です.




キールまでの列車はIC2226だけど....乗る前から人だかりです.

乗ったら予想通りめちゃくちゃ混んでて座れなそう.あー切符買い直してでも,空いているRE70に乗れば良かった,キールまでの時間もそんなに変わらないので...

さっきの優雅な食堂車とは大違い.


とりあえず,自分が予約していた席に座っている人がいたのでどいてもらいキールへ...夏休みの始まりとうこともあり,にかく混んでいました.

1時間くらいでキールに到着です.



降りていきましょう.


最後尾の101型でも見に行くことにします.



駅舎の方へ.

ここで気付いたのは,カモメ.

ベルリンはカモメいないので,鳴き声なかったけど,キールはカモメ多いので駅でもキーキャー聞こえてきます...

キールに帰ってきたって感じですよ.


といわけで,この後はおとなしくバスでアパートに帰って,初めてのベルリン,初めての泊まりがけの旅は終了です.

ベルリンの東西分裂などなど,歴史の勉強できたし,何よりもレストランやパン屋は,ほとんどドイツ語.「ドイツ語がメイン言語になった」ということもあって,達成感が大きかった.

ブランデンブルク門は大好きだし,バウハウス資料館もちゃんと行けたので,ベルリン行って良かったです.あとアイスバインは美味しすぎでした.



 

最後に,一つ問題があるとすれば,この「達成感」を自分は忘れられなくなり,さらにはある程度ドイツ語でもいけるという「自信」,そして,大学でのいろいろなことも重なったのか,今後,取り憑かれたように旅に出るようになってしまいます.

 そういうわけか,一ヶ月ちょっと後にはベルリンを再訪してみたり....

はるばる,南ドイツに行ってしまったり.


なんなら,国外逃亡までしてしまうことに


とにかく,この時のベルリン旅行は自分に大きな影響を与え,留学中のターニングポイントに当たる出来事でした.

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