15-17,Juli,BELRIN 2日目

街を回ります


 二日目は歩いてベルリンの街を回ることにします.

 まずは,フリードリッヒシュトラーセ駅のパン屋で適当に朝食とコーヒを買います.

ベルリンのパン屋はキールと違い,コーヒーを目の前のエスプレッソマシンで入れてくれる店が多くてレベルが高い.(キールは基本作り置きのコーヒー,安くて普通な味)


とりあえず,東西分裂時代の検問所だった,チェックポイントチャーリーに行きます.

場所はこのままフリードリッヒシュトラーセを進んでいくとありますが,途中ジャンダメンマルクトに寄り道です.



フリードリッヒシュトラーセに戻ります.途中に,世界で唯一?のカリーヴルスト資料館(Deutsches Currywurst Museum Berlin,2018年閉館)があったりしました...なんだそれ?


 ちょっと歩いて,チェックポイントが見えてきました.


道路のど真ん中に兵士の写真がデカデカとあります.こっちはソ連側という目印です.


看板があります.

”You are entering the american sector”

 

 復元された検問所は大人気

アメリカ側へ,ここにチェックポイントチャーリーの壁博物館がありますが,壁については無料の資料館があって,そっちにいくことにしたので,入ったことはないです...(ただ,有料な分,情報量は結構あるそうです)

Uバーンの駅もあったので,アクセスは良さそうでした.



こんな感じで,チャックポイントチャーリー,今は完全に観光地と化していますが,冷戦時代は自由に行き来することもできず,さらには両国の戦車がここで対峙するほど緊張が高まった事件まであったそうです.

で,検問所ということは,このさきの交差点が東西の境界,ベルリンの壁があったところです.

ベルリンの壁といえば「緩衝帯と監視塔があって,壁がある」というメージでしたが,イメージとは全然違い,びっくりです.

ベルリン中心部,街のど真ん中,この先の交差点一本隔てたら,同じベルリンの街なのに違う国状態.

ちょっとヤバくないですか...

 チェックポイントチャーリはこのくらいにして,次は結構近くにあるテロのトポグラフィーに行きます.

ここにはベルリンの壁が残されています.


 で,テロノトポグラフィーとは.... 第二次大戦がメインの資料館で,無料です.

無料ですがかなり見応え?というか....

歴史の勉強になるので行った方が良いです.どう行った流れで大戦に発展して行くかなど...当時のドイツの状況が年代ごとに説明されていています.

展示は壁の裏にパネルと,展示室にも展示があり, 

「世界首都ゲルマニア」

 という,トンデモなベルリンの都市計画の模型があったりと,とにかくヤバかったです.

※計画はあまり進まなかったようですが,戦勝記念塔の移設や,オリンピアシュタディオン,テルペンホーフ空港など,実際に建設された建物もあります.

かなり勉強になるので,時間に余裕がある方は見にいくことをお勧めします.第二次大戦,完全にドイツ視点で考えるようになってきました...

 1時間弱見たので,移動します,


 で,ここはポツダム広場とライプティヒ広場も近いので歩いて移動です.

やっぱりここは都会です.




 ソニーセンターの横を通り抜けて,その奥にあるのがベルリンフィルです.


近くに国立現代美術館もありますが....改装で長期休館中です.

 

で,さらにここから歩いてバウハウスアーカイブへ...結構歩くと時間がかかりました.

ベルリンの街は緑が多いです.

 

20分ほど歩いて,目的地のバウハウスアーカイブに到着です.

バウハウスを簡単に説明すると,大戦前にドイツにあったデザインの学校のことで,モダンデザインといえば,バウハウス,ある意味デザインの聖地みたいなものです.

デザインといっても,生活に密着したものから始まり,「最終的には建築へ」と活動が広がり.面白いものとしては,舞台芸術なんかもあります.

で,ここ,バウハウスアーカイブはちょっとした資料館になっています.

展示自体はそんなに多くなかったですが,見ると結構時間がかかりました.本物見れるのはかなり嬉しいです.

バウハウスにまつわる場所で一番有名なのは,おそらくデッサウのバウハウス校舎.

デッサウはベルリンから電車で行けるみたいなので,それは次の機会に行こうと思います.あそこは建築関係の人にとっては本当に聖地なんじゃないかな....

いきました

※バウハウスは三度,ワイマールーデッサウーベルリンと移転していますが,ベルリンにあったのは最後に本当に短い期間だけ,色々あってすぐ閉校されています.

で,グッツショップでも買い物して,また歩きで,動物園駅まで行きます.


途中の広場でベルリンで有名な某チェーンのカリーヴルスト食べました.

めちゃくちゃ美味しいですが,ビールも欲しかった....ビール買える店をちょっと探したレベルです.

美味しく食べたらさらに歩いて...



カイザーヴィルヘルム教会です.

空襲で壊れているのが特徴です...

ようやくベルリン動物園駅に到着,西側のターミナル駅だったそうです.

まぁ,駅の周りは..お約束の怪しい治安な雰囲気でした.どこもそんな感じです.


S-Bahnに乗って,フリードリッヒシュトラーセ駅に戻ります.





 駅に着いたのでちょっとだけ写真.フリードリッヒシュトラーセ駅はハンブルクでいうダムトーア駅的ポジションです.




雑貨屋と本屋に寄った後は,休憩ということで,朝食を買ったパン屋でチーズケーキ.美味しい.難なくドイツ語で買えました.

 このパン屋,ベルリンにあるチェーン店っぽくて,パンもコーヒーも美味しいのでオススメです.

 

その後は一度宿に戻って,バウハウスなグッツを置き再度出発.戦勝記念塔見に行きます.

川沿いを進んで,先ずは議事堂へ.



丸いガラスのドームの建物が,ドイツ連邦議会の議事堂です.


ドイツ国旗が目立ちます.ちなみに,黄色と思われがちですが,金色です.


 議事堂の裏手はベルリンの壁があったようです...議事堂はブランデンブルク門の隣なので壁があるのはわかりますが,なかなかエグい場所に境界があります.


議事堂の正面に行ってみます.

国の重要機関なので,警備員がたくさんいてちょっとあれだけど,有名な観光スポットなので大丈夫です.手荷物検査などを経て中のガラスドームも見学できるそうです,


 大きいドイツ国旗.出雲大社の日の丸ばりの大きさです.

風が吹かないと,なかなか綺麗に広がってくれません....


 

議事堂も見たので,戦勝記念塔へ.

ブランデンブルク門前の道をひたすら歩きます.


 途中にソビエト戦争記念碑,という第二次大戦のベルリン市街戦に行軍したソ連軍兵士追悼のための慰霊碑があり,戦車も飾られています.

ベルリン市街戦は,ドイツの首都ということもあってかなりの激戦で,特に先の国会議事堂は一番の標的とされ,制圧の末議事堂に掲げた「ライヒスタークの赤旗」を知っている人もいるかもしれません...


ここからさらに歩いて,ようやく戦勝記念塔です.予想以上に距離があったので,歩いて行くのはお勧めしません...


戦勝とはプロイセン時代の戦争のことで,そのひとつがデンマークとの戦争.

キール周辺はドイツとデンマークの中間にあるので,シュレースヴィッヒーホルスタイン問題という,まぁ色々な問題があり,何度か争いが起きていた場所でもありました.


金色の像は勝利の女神,ヴィクトリア像です.めんどくさくて行かなかったけど(地下道の入口がわからなかった...).たしか上にの登れるはずです.


 入り口を探していたら暑くて疲れたので,ティアーガルテンへ...夕食食べに行きます.

 

ティアーガルテンめっちゃ広かったです.都会にこんなに緑があるのはちょっと羨ましい?




 20分強かかりソニーセンターへ,

気になっていたビール屋に行きます.


適当にテラス席座り,注文.英語で話しかけられました.びっくり.

で,「えー,中国語と韓国語のメニューはあるけど,日本語のはないんだ....ごめんね」と英語のメニュー(写真付き)を渡されました.写真付きなのは驚き..

といっても,英語だとイメージが湧かず,チンプンカンプンなので,もうドイツ語のメニュー(写真なし)でいいやってことで,普通にドイツ語で読んで注文です.

”ノーイングリッシュ・ノープロブレム”

 まずはビール,めちゃくちゃ美味しい.1LのMaßサイズはいつか飲んでみたい...

料理は食べてみたかった

Eisbein

アイスバインとは豚の脛肉を茹でたものです.一応ベルリン名物?かな

とにかくめちゃくちゃ美味しいです.見た感じ食べれそうな量だけど,思った以上に量が多いので,注意です.

 頑張って完食しました.満腹です.昨日同様に初心者向けの場所だったのも良かったです.

ちなみに,アイスバインは塩漬けの肉を茹でたものですが,焼いたバージョン

Schweinshaxe

シュヴァイネハクセ
 

という南ドイツバージョンもあるので,いつかチャレンジします.

で,食べ終わったらまた本屋に寄ってポツダム広場へ.



 ブランデンブルク門の途中の慰霊碑.

ちょっとだけ,入ってみましたが...慰霊碑,人の背の高さ以上にあるので,思った以上に大きいです.

 

 ブランデンブルク門に着きました.



とりあえず写真.





 ウンターデンリンデンを通って宿に帰ります.





駅にちょっと寄り道です.



チェックポイントチャーリーは,一般の人はあまり通ることができる検問所でなかったため.東西ベルリンの国境駅であるこのフリードリッヒシュトラーセ駅で出入国していたそうです.

Sバーンや長距離列車で西側から到着した後,外にある検問所(通称:涙の宮殿)から東側に入国し,逆に東側の住民の西側への出国はかなり厳しいため,通過できた身内と涙の別れを告げる人も多かった,ということで涙の宮殿という名前で呼ばれていたそうです.

ちなみに今回のベルリン旅では気づきませんでしたが,涙の宮殿,現在資料館になっていて無料で当時の様子の資料,審査場などいろいろ見ることができます.

そこは次回のベルリン旅で行くことになります...




※鉄分ムービー


21時も近いので宿に戻って今日も終了です.

 

 今日は色々と勉強になったし(ベルリンは大戦前,大戦後の東西分裂と,かなり重めの歴史があるのが本当によくわかります)旅の目的の一つ,バウハウスアーカイブにも行けたので満足.アイスバインも美味しすぎでした.

明日は帰る日ですが,帰りは昼過ぎなので,午前中にベルリンの壁資料館を見に行くことにします.

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