23-25, Feb Dresden 2日目

 グラスヒュッテとバスタイ

バスタイも3回目

二日目はグラスヒュッテという町にいきます.

なんでも,”時計”で有名な町らしんですが,自分はそういうものに疎いので...そんな街ドレスデンにあったっけ???

と,調べてみると,本当にドレスデンのすぐ近くにある模様.

 

しかも,バスタイに行く途中で乗り換えればいけるみたいじゃないですか.その辺はもう二回も行ってるので,慣れてる場所なんですよね.

なので,午前中はグラスヒュッテ.午後はバスタイ橋に登り,ザクセンスイスの風景でも眺めることにして,出発です.

朝食は適当にいつものパン屋,これまたいつものパン,クソ甘いシュネッケを買い,Sバーン(S1)でまず Heidenauへ.

ここが乗り換え駅だったのはびっくり.何回も通り過ぎたことがあります.

ハイデナウで乗り換えますが,ドレスデンからのSバーンとの接続がギリギリなので,急いでローカルな路線,Städtebahn SachsenのRB72に乗り換えます.(Sバーンに合わせてちょっと待ってくれているようでした)

ローカル線なので,押しボタンを押して止まる停留所がほとんどで,全然停車せずグラスヒュッテまでは20分ほどで到着です.

※土日に1往復だけ,ドレスデン中央駅から直通のRE19が走ってます.

山間の小さな駅,という感じで,上り線との列車交換駅でした.



自分の役目はこの街に来るところまでだったので...写真を全然撮っておらず,
とりあえず街はこんな感じ.時計工房?会社が多くあるそうで,駅舎っぽい建物もNOMOSという時計会社でした.

街にはドイツ時計学校(Deutsche Uhrmacherschule Glashütte)もあります.

 

時計の街として栄えたのは,ザクセン王国の町おこし?と雇用創出の一環で,Ferdinand Adolph Langeがこの地に時計工房を置いたため.

というわけで,名前のついた広場が...

そしてドイツ再統一後に,”再び,ザクセンの地で世界最高の時計を”として復興した,グラスヒュッテの代表的な時計会社,A. Lange & Söhneがあります. 

※東西分裂時,グラスヒュッテの時計工房は国営企業として接収されてしまい,ランゲの名のつくブランドは消滅してしまっていたそうです.

あまり,テキトーなことを素人が言うと怒られちゃいそうなので,説明はこのへんにしておきましょう....

 あとは,時計の博物館があるのでそこへ.時計学校の旧校舎だそうです.

博物館の内容はもちろんグラスヒュッテでの時計の歴史や,機械式時計について.

たくさんの機械式時計が置いてあって,パーツなども展示してありますが...

軸受がルビーでびっくりだし,軸受含めパーツは全部小さくて,製作中にどっかいきそうだし,どう組み立てるかわかりません.

特に,カレンダー付き,さらには閏年補正など,機能を追加する機構がつくとさらに意味不明.その精巧さは,さすがはディングリンガーのいた芸術,工芸の街ドレスデン.ということでしょうか...

※緑の丸天井の入場時刻用の時計も,もちろんA. Lange & Söhne.

ちなみに,A. Lange & Söhneの時計は値段もすごいらしく,軽く良い車が買えるレベル.

ただ,職人が一つづつ,あの精巧なパーツを組み合わせて時計を作っている,ということを考えると,その値段は妥当な気がするし,特に東西分裂からの復活というストーリーは,良いですよね...

あ,ちなみに個人的に良かったポイントは,エントランスの時計の音が流れている螺旋階段です. 機械式時計の音は結構特徴的に聴こえます.


そのあとは, 駅舎のNOMOS Glashütteのや,時計店などにも立ち寄ました.

ただ,NOMOSの工房の見学は予約制ということで,残念ながら見学はできませんでしたが,他にダメモトで立ち寄ってみたランゲのオフィスで,A. Lange & Söhneのカタログを見せてもらうどころか,ゲットできたということで,友人は嬉しそうであった...(自分は英語できないので,その辺は任せっぱなし.)

 で,そのあとはちょっと適当なインビスで昼食です.

このドレスデンのビールは最高.爆買いしたいレベル.

 

料理が来るときに,厨房から「あのヒーナ(※中国人)のだよ」とドイツ語で聞こえてきたので,

あぁ,やっぱりここはドレスデンだなぁ

と思ったけど,友人は気づいてなかったし,いい思い出だけで帰ってもらいたいので,内緒にしておきましょう...まぁ,料理は美味しかったので満足です.

おそらくですが,中国人はやはり経済力もあって,”ここまで時計買いに来る”ということの表れなのかもしれません.

そう考えると,彼らの購買力はすごいですよね.どこに行っても,日本人は見かけないので...

で,列車の時間が来るまで散歩して,グラスヒュッテは終わり.バスタイに行きます.



 ハイデナウまで戻り,S1でいつものラーテン駅へ.

9月に初めてきた時は,すごく遠い場所に感じたんだけど.ここはもう3回目.先月も来てるし,自分でもこの回数は理解できません.


渡し舟で対岸へ.

いつものオヤジから,ドイツ語でテキトーに往復券を買いましょう.もう慣れたものです...

 

山奥の温泉地という感じな,バスタイの麓の町は相変わらず綺麗なので良いです.




 で,バスタイ登りします.


 ここも,宮島弥山で慣れてる自分は,結構すいすいいけるんですが,前回後輩と来た時と同様,友人も

”つらい”

らしいので,やっぱり自分がおかしいのかもしれません.

自然の中を歩くのがいいんですよ...その方がドイツっぽいでしょ.という感じでごまかします.



 とりあえず中腹の展望台は今回も絶景,川はちょっと増水気味です.


天気が良いので遠くまでよく見えます.

引き続き,橋を目指して階段を登っていきます.


 で,橋付近でもうこの絶景です.


 右側の高台に,ケーニッヒシュタイン要塞が見えます.

あそこもまた行きたいんですが...やっぱり難易度が高めなので.今日もバスタイです.


麓から30分橋で,バスタイ橋に到着です.お疲れの模様でした.



とりあえず,絶景を見て,疲れていることは忘れてもらいましょう.

ドレスデンの方から,見覚えのある水色客車が走ってきました.

ドレスデン中央駅,15時台発のEC175 Robert Schumann で.この辺はもうチェコの機関車で牽引されてます.この列車はベルリン始発プラハ行きで,Vagon WEBでチェックすると,ブラチスラヴァまで運行は続くようです.


このあと,売店と駐車場の方まで行ったら,友人がバス停を見つけたらしく

「バスで来れるじゃん!」

と,がっかりしていた...

まぁ,運動ですよ運動,”自然を感じる方がドイツっぽい”ってことで...

ごまかしておきましょう

ちなみにバスの方,存在は知ってたんですが,バスに乗るのめんどくさそうだし,せっかくのザクセンスイス国立公園,歩きで登ると決めていたので調べておらず..

Pirna駅から,バスの本数もそこそこあるみたいで,意外と簡単に来れると思います.体力に自信のない方はバスでどうぞ.

で,今度は反対側から橋を眺めます.



前回雪で封鎖されていた展望台にも入れたので,そこからも絶景です.




満喫したので,これくらいでバスタイを後にします.


階段をガンガン降って麓へ.

麓まで戻ってきました.留学の最後にいい景色が観れたので,個人的に良かったです.


 エコな渡し船で,駅側へと戻ります.




駅に戻って,S1でドレスデン中央駅に帰ります.時間はもう16時40分です.




ドレスデンに戻ったら,夕食の前にスーパーで買い物し,一度宿に戻り.レストランへ.

いくのは「今日ここにするか」という感じで9月の時に行った,レジデンス城の隣にあるパウラウナーのレストラン. ドレスデンなお店ではないんですが,自分はここに行きたかった.

で...店に入ると満席で「予約はしてありますか?」という感じに...大丈夫です.

予約,もちろんしてあります

実は,今日の予定(グラスヒュッテとバスタイ)の所要時間を逆算して,18時くらいの予約を内緒でとっておいたんですよね...30分遅れくらいでしたが,大丈夫でした.

友人には

”そんなのずるいじゃん”

って言われたけど.

いろんな情報,そして経験上,冬場は外のテラス席が使えない分,室内は混んでいることが多いので,どうしても行きたいレストランがあるのなら,予約しておいた方が良いんですよ...

というわけで,予約のメールとか名前とかを伝えてたら,無事に予約席へ案内され,パウラウナー注文です.

最高に美味しい


料理の方は,友人は量が多めのものがいいらしいので,ヴィナーシュニッツェル(カツレツ二枚)をすすめました.サラダもあって良さそう.


そして,自分は,おそらくこれが最後の旅の食事ということで,どうしても食べたい料理

Schweinehaxe

最 高

やっぱりシュヴァイネハクセは最高に美味しかったです.最後に食べれて良かった.

カリーヴルストも,ドイツ料理としてかなーりおすすめですが,あれは軽食なので,レストランでがっつり食べるなら,この料理が一番好きでした.

で,友人の方はミュンヘンも行くそうなので,”シュヴァイネハクセは本場ミュンヘンで食べてね”ということで,カツレツをお勧めしてみました.予想通り量も多くて,満足そうだったので良かったです.

満腹になったところで店を出て,今日も夜の旧市街へ.



いつものテラスから.




フラウエン教会を見て宿に戻りました,



という感じで,今日も無事に終わって良かったです.

グラスヒュッテ,時計のことはあまりわからない人間ですが,自分は化学屋でもあり,実は,かなりの分析装置オタクだったりします.なので一応技術屋?の端くれとも思っているので,勉強になる部分もあって,結構満足度高めでした.

あの精巧なものを作り上げるのはすごいですよ....


そしてバスタイはまた行けて良かったです,

明日は,キールに帰る日.

ドイツでの旅行も,これでついに最終日です.


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