キールの交通機関
乗り物の紹介
キール中央駅の写真が結構あるので,キール中央駅を発着する交通機関の紹介です.
で,このブログのラベルに
「鉄 分」
ってあるくらいってことで,自分が好きな交通手段は鉄道です.
まずは鉄道の紹介から.長いです.
Kiel Hbf
Hbf=Hauptbahnhof 中央駅です.
ちょっと余談として,"中央駅"は略されることが多くて
スイス=HB (Hauptbahnhof) 例:Zürich HB
デンマーク=H (hovedbanegård) 例:Købehhavn H
スウェーデン=C (centralstation) 例:Stockholm C
チェコ=hl.n. (hlavní nádraží) 例:Praha hl.n.
と国によって,ちょっと違うのも面白い点かな...
Kiel Hbf は何度も出てきているけど...ヨーロッパの終着駅にありがちな頭端式ホームで,1~6番線まで,乗り場は8つ,2番線と6番線の一部が切り欠きホームになっていて2a,2b,6a,6bの二つに分かれています.
※ムービー
券売機のあたりは変なやつ?というかグループチケット狙いなのか「ハンブルク行くん???」と聞いてくるめんどくさい人が多いので注意です.めんどいです.
グループチケットだと,一人で行くよりも単価安く行けるからかなぁ...
あ,ハンブルク中央駅のように,英語の案内放送なんてものはなく,全部ドイツ語です.
駅には本屋と,パン屋,小さなスーパー,いくつか軽食を食べれるところがあります.
パン屋はどれも美味しいです.コーヒーとブレッツェル,それかアップルパイをよく買います.
冒頭の方が正面玄関っぽいけど...実はバスで駅に来るので,バス乗り場側の入口しか使わなかったです...ショッピングモールにも,連絡通路でつながっています.
でもこっち側,ヤバい輩が多いです.
駅はそこそこにして,路線の紹介です.
路線は大きく分けて4つあります.
1. Kiel-Neumünster-Elmshorn-Hamburg
2. Kiel-Eckernförde-Flensburg
3. Kiel-Rendsbrug-Schleswig-Husum
4. Kiel-Plön-Eutin-Lübeck
1.のハンブルク線がメインルートで全線電化,複線で,残りの路線は非電化.単線区間が多いローカルな感じの路線になっています.
一つずつ紹介です.
1. Kiel-Hamburg
優等列車も走る幹線?で,Neumünsterでフレンスブルクからの路線と合流します.
種別も行き先も様々で,まずはRegional Zugから.
RE70
緑色なのはNAH.SHカラーで,ボンバルディア Twindexx Varioという新型,2016年は置き換え途中なので,中間車だけ新型になっていました.
車内の写真は全然なかったけど.一般的なクロスシートです.
RB77
ノイミュンスター止まりの列車.ノイミュウンスターでフレンスブルクからのRE7に乗り継げるので,実質これでもハンブルクに行けます.ただし客車がボロいです.
※2017年に客車のボロさもあってなのか,RB77はRE7と統合(ノイミュンスターでフレンスブルクからの列車と併結),RE70と合わせて,30分おきにキールからハンブルクに直接行けるようになった模様です.
また,RE7,70ともにTwindexxの置き換えが進み,両端の車両が制御車に置き換わったことで,EL牽引は少なくなったようです.
次は優等列車.
IC・EC
IC・ECともに客車列車の特急(DSBはIC3)でICEの補完列車,ケルンやフランクフルト,さらに長距離だと,ニュルンベルクやバーゼル(スイス)のような,南の方からはるばるICが走ってきます.
基本的にはハンブルク発着の一部列車が,延長でたまにキールまで運転,という形になっているので,そんなに本数はなく,停車駅はハンブルクまでノイミュンスター1駅のみ,でも.REと時間変わらないので,安く長距離切符取ったときくらいしか乗らなかったです.
牽引は101機関車です.
制御客車が先頭につくこともあります.
動画はシュヴェリーン中央駅.制御客車が先頭なので,機関車は最後尾です.
客車自体はこんな感じ.内装はICEとほぼ変わらない感じになってます.
ビストロには,機会があれば是非乗ってください.Øl美味しいです.
で,ECの方は例の水色のチェコ České dráhy が1日一往復,朝に一本プラハ行き,夜に一本プラハ発キール行き(EC379/ 378 Porta Bohemica)が設定されていて,キールから乗り換えなしで,ベルリン,ドレスデン,プラハまで行き来できる,結構便利な列車になってます.
この列車も,牽引は101型
ドレスデン中央駅より先は,チェコの機関車になります.こんな感じです.
※ムービーは,EC174 Robert Schumann Kurort Rathen駅です.
何度も出てきたので,載せなくてもいいけど,このチェコの食堂車はかなりおすすめです.
DSBのIC3はキールにこないけど...ノイミュンスターまで同じ路線を走っているので,ハンブルク近辺でもよく見かけます.この路線は,Århus行きが走っています.(KielerWocheの臨時で,IC3も早朝にキールに来る列車があるようです)
ICE
ドイツの高速列車で,高速新線に入ればかなり飛ばして走行します.
これもICと同じで,ハンブルク発着の一部がキールまで延長運転という形で運転されていて,チューリッヒやバーゼルまで行く列車も発着しています.
が,キールーハンブルク間は高速線ではなく,さらにICEも大抵はノイミュンスターに止まるので,あんまりIC,REと変わらないです.
ハンブルクまでならあまり乗らなくてもいと思います.
あと,ハンブルクまで出た方が,本数も行き先も多いので,REまでハンブルク,ハンブルクからICEのパターンが多かったかな.
キールでは,ICE1をよく見ます,
車内は相変わらず撮らなかったので...流用です.
ICEにももちろん食堂車がつながっているので,良いです.一回しか乗っていないけど.特にICE1の食堂車は天窓もあっていい雰囲気です.
結構乗ったのはICE-Tの食堂車でした.
ビストロゾーンもあるので立ち飲みも良いです.
で,IC,EC,ICEは編成長が長いので,国際列車が停まれる長さのある,3,4番線から発着します.
続いて残りの三つのローカル線について.
Kiel-Flensburg, Husum, Lübeckの3路線は非電化,ということもあり,使用されるのは2両編成の気動車,Class 648 (LINT 41)で,列車によっては増結して,4両で走ってます.
これ以外にも,Kieler Wocheの時は臨時列車が設定されるので,機関車牽引の列車があります.
トイレ付きなので安心.同じLINT41を運用しているコペンハーゲンのLokal togにはついていなかった..
車内は...どっかの投稿で紹介してあります.こんな感んじ.
ムービでどうぞ.
路線も一つづつ...
2. Kiel-Flensburg
RE72,RB73
RE72がフレンスブルクまで,RB73が途中のEcKernfördeまでの列車,30分おきに交互に走ってます.
RE72は快速といっても通過駅があるのはEcKernfördeまでで,4両の時は大抵EcKernfördeで2両が切り離されます.
EcKernfördeのあたりは海沿いを走るので景色が良いです.
あと面白い鉄道道路併用橋,Lindaunisbrücke を渡ります.
駅名にデンマークっぽい名前がちらほらで,デンマークに近いのがわかります. その他,事故で代行バスに乗ったり,駅に置き去りにされるなど,色々あった路線です.
3. Kiel-Husum
RE74,RB75
RE72がHusumまで,RB75が途中のRendsburgまでの列車,これも30分おきに交互で,REはRensburgまでが快速運転です.
Rendsburgの手前で,Hamburg-Neumünster-Flensburgの電化されている幹線と合流,何駅か,幹線の駅にも停車しつつ,Jübekで幹線から非電化の単線に分岐して,HusumのあるNordSee(北海)側に出ます.
見所は,なんといっても,キール運河を越える,Rendsburg鉄道橋です.
途中のシュレースヴィッヒには,ゴットルプ城というお城があって,一度,外だけ見にいったことがあります.また,ヴァイキングの遺構が残っており,復元された家屋や,資料館があります(2018年,世界遺産登録)ハンブルクからも,RE7で手軽に行けるので,良かったらどうぞ.
4. Kiel-Lübeck
RE83,RB84
リューベックの路線は,RE,RBともに通しで走ります.またRE83のうち,2両だけリューベックより先も続けて運転で,リューネブルクまで行きます.
REとRBで追い抜きはないけど,所要時間が20分くらい違うので,RBだと退屈です.
車窓の見所はやっぱりPlön湖かなぁ...
湖の歩道は線路沿いなので,648がよく見えます.
沿線の他の観光地としては,リゾート地?のMalenteや何かと有名?なEutin,加えて,リューベックの一つ前の駅,隣町のBad Schwartauは,Schwartauer Werke のジャムが有名で,スーパーでたくさん売ってます.
という感じで,4路線の紹介終わり...と思いきや,実はもう一路線あります.
一度使われなくなった路線が,2017年の9月に再開業したそうです.なので写真はないです.
5. Kiel-Oppendorf-Schönberger Strand
RB76
2016年はKielerWoche期間中だけ臨時列車が設定されていたようです.
2017年からはKiel-Kiel Oppendorf間が1時間おきに走っていて,Schönberger Strandまでは,臨時列車のみのようです.
以上で路線の紹介終わり.
ちなみに,ドイツは自動車大国なうえ,日本と同じように「高速バス」が安い交通手段として競合しているらしく, DBも早割やICEのスピードなどで対抗している模様です.
早割とバーンカード (割引カード)を併用すれば,一等車でもそこそこ安く移動できます.
バス
キール市内の移動のメインになるのが路線バス.
結構路線も多くて,いろいろなところに行けます.1dayチケット,3day,1weekチケットもあるはずなので,券売機で買えば乗るのが楽です.
ちなみに,自分は”ゼメスターチケット”という大学の制度?があるので,半期100ユーロくらい払うと,学生証を見せるだけで,決められたゾーン内の路線バスに全て乗れます.
ドイツの大学はこういう制度が多いそうです.
中央駅の前に路線バス乗り場がたくさんあります.
バスの本数は路線によってまちまちで,自分の乗っていた路線は,おそらくキールで一番利用者が多そうなので,10分間隔,遅れとかもあまりなく.便利でした.
ただ,日本から会いに来た人と,一緒に乗ると,大抵は
「バス,やばい雰囲気だった...」
と言われるので....察してください.路線によって違うかもしれないけど,ほぼ,毎日乗っているので,慣れてしまいました.
夜20:00を過ぎると本数が急激に減るのと,日曜日も30分おきと,少なかったりするので注意です.クリスマスはもっと減便されます.
バスの多くは,日本であまり見かけない連節バスです.
駅前の様子をショッピングセンターの連絡通路から...
見返すと,駅前,結構人が多いです.あとカモメが結構飛んでます.
100番代のうちいくつかは,Laboe行きがあるので,Uボートが展示してある,ラーボエ海軍記念碑に行くことができます.ただ,確かバス停から少し歩くのと,外側のゾーンなので,運賃がちょっと高いはずです.
塔に登れるのと,U-ボートは内部も見学できます.世界で唯一現存する形式のものだそうです.
興味がある方は,是非キールへ.カモメがお出迎えしてくれます.
路線バスはこれくらい...で,次は空港に行く場合.
KIELIUS
キール周辺で一番大きい空港は”ハンブルク空港”なので,日本からキールに来る場合,このバスに乗ると便利です.黄色と緑なバスです.
ちなみに,鉄道だと,一回Sバーンで中央駅に出て,REって感じで,時間がかかります.
キールでの乗り場はアトランティックホテルの前です.
ハンブルク空港の乗り場は...写真あんまりなかったけど,例のオレンジ売店の近く.ターミナル1側にあります.
1時間に一本,ノイミュンスター経由,1時間半ほどキールに行けます.
チケットはバスに乗る時に買います.往復切符だと,ちょっと安いのでよく使いました.
えー,あと高速バスもけっこうあるはずだけど...時間がかかるのと,鉄道マニアだったので乗らなかったです.早割だと,とんでもなく安く,ベルリンとかに行けるという噂です.
最後にもう一つ,乗ったことのない移動手段があります.
フェリー
港町,入江ということもあって,駅の近くにフェリー乗り場があって,どっかに行けます.
大学の前も船着場があって,シュヴェンテーネ向かいの研究所にいた日本の方は,対岸(中心部側)から通勤されていたので,よく利用していたそうです.自転車も乗れます.
以上で,長かった交通機関の紹介おわりです.
鉄道に関してはICEや国際列車,地方ローカル,さらには航送まで,本当にたくさん乗った気がします...
ちなみに,経路検索は”DB Navigator”というアプリが便利で,ドイツ鉄道にまつわる会社であれば.ショボい路線バスから,RE,ICE,国際列車(コペンハーゲン,ストックホルム,ブダペストまでなど,他国行きも買えます)まで,なんでも検索できるうえ,登録すれば,チケットも購入できるので,ドイツに来る際は入れておくと便利です.
また,ダイヤ改正前後には,時刻表が無料で配られます.
駅のインフォメーションや列車の中にもあるので,もらうと面白いかも?
詳しい路線図,数独?まで付いているし,臨時列車も載っている結構マニアックなもなのでオススメです.
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