28,Feb 帰国当日

 

帰国する日

しかし,帰国自体に最大の問題がある...

 

出国できるか怪しい

 

キールの外国人局から出してもらうはずの書類がいつまでたっても発行されず ,自分のビザはうやむやな状態だったのだ...

最後の最後まで,このカモメうっせー村 ...じゃなかった,キールに苦しめられることになるとは....


まず,7月くらいから一向に手続きが進まず,大学のインターナショナルオフィスにずっと相談していたものの.何ヶ月も進展はなく..
 
10月,フィンランドに行くのでまずいと相談,しかし,インターナショナルオフィスの都合で,フィンランドから帰国した次の日に外国人局に連れてってもらった.
結局,行っても進展はしなくて,どっちにしろ意味はなかった...
 
そして,「そろそろヤバい」ということで,1月の風邪ひいてた時,無理をしてハンブルグにある日本領事館に確認しに行った.

日本領事館:

「帰国できないので,大学の人に相談してどうにかしてもらってください」

「ここでは力になれないんです」とすごく申し訳ないような顔で返事をされた...
風邪で死にそうだったのを,さらにこじらせたのは言うまでもない

 

大学にも相談

教授:「帰るだけだから大丈夫だろ!気にすんな」

いやいや日本領事館に帰れないって言われてるんだけど...
日本サイドにもなんとか説得のメール送るように言ったけど...ねぇ... 
 
「説明が足りなんじゃないの?」 
 
という感じに流された...けど,もう,こっちは必死「いや,そっちからも説得がいる」と,あーだこーだ,ごねるものの,あまり響かなかったらしく...やんわりな連絡しか来なかった...
 
結局のところ意味はなかったし,さらにいろいろ揉める原因に...


しょうがないので,インターナショナルオフィスに行きまくって,やっとの事でキールの外国人局に出す手紙を書いてもらい....

(行きすぎて「めんどくせぇヤツまた来たよ」って顔される...)

 インターナショナルオフィス:「一人で頑張ってきてん」

(え...無理じゃねぇ・・・・)

で,外国人局でどうにかこうにか行ってみると....

外国人局「英語はあんまりできなから...」

ここでも,英語は第三外国語だった....

それでも,日本に帰れないのは嫌なので,周りの英語できそうな人を介して,どうにかこうにか確かめてもらうよう粘ったら,

何かをチェックしに行ったらしく....

外国人局 「君,大丈夫だから,気にしなくていいよ!」

こっちは大丈夫じゃないから来てるんだけど........

30分ぐらい粘ったけど,もう疲れたから諦めた.



まぁねぇ...移民の人でめちゃくちゃ混んでるあの外国人局を見ると,しょうがないのかなぁって...ちょっと同情する.

 

自分は日本人だから後回し,しかも,学生だと比較的安全だから,適当でいいんだろうね....
 
力尽きたので,インターナショナルオフィスに戻り,「だめでした..」と言うと.「もうしょうがないから...」と,出国でトラブった時のための手紙を書いてくれたので,これで8ヶ月に渡るビザの話は終戦.一応,こっちの大学としてはどうにかしてくれたけど....

精神的にかなり病んだ.

全部,英語とドイツ語でどうにかだし,最終的に頼れるの自分自身だけ,とういのが良くわかる出来事であった....

あ,インターナショナルオフイスの方々,なんだかんだ言ってるけど,優しいんですよ...自分英語できないし,かなり迷惑をかけました...


長い前置きはこれくらい.

やっと日本に帰る日です..... 
いつもの,あのバスでハンブルグ空港へ行って帰ります.
 

まず,アトランティックホテルの朝食.美味しすぎる.
オムレツは,注文して目の前で焼いてくれる.意味わかんないくらいに美味しい. 

美味しすぎる

乗りたいバスの時間まで結構あるので,街を散歩.
荷物の重さがオーバー気味だったので,ここで泣く泣く捨てるものも....
 
適当に散歩

 

あまり遠出はできないので,市庁舎のあたりへ

白鳥って予想以上に大きい...

陸にいる

遠目からだとゴミ袋に見える

 

日本に電話してたコースを一周して,戻る

市庁舎遠景

一応,昨日に続いて駅も見に行く.




そろそろチェックアウトしますか...

ホテルへ

部屋を後にする

 

あ,帰りのバスでデンマークからもち帰ったこの水でも飲もうと思う.これも美味しい

AQUA D‘OR

 

さぁバスに乗りましょう.

さようならキール... 

さようならカモメうっせー村

駅前からバスでハンブルグ空港へ

空港では,荷物の重さがかなりギリギリで焦った,二つともあと200g重かったら追加料金..
ちなみに,帰りは羽田着にしたかったので,パリ経由で帰ることにしていた.

 手荷物検査を抜けたら

もちろんFLENSBURGER

最後のビール

あとはシャルル・ド・ゴール行きに適当に搭乗
さようならドイツ語ワールド
 
ちなみに機内はかなり混んでて,余りよろしくはなかった....

 

パリまではエールフランス

 

シャルルドゴールでは緊張の出国審査...

 

スタンプ押されるだけでふつうに通過できた.


あっさり過ぎじゃない?でも,本当によかった.
出国できたことを日本サイドにすぐ報告する.一応みんな心配してるからねぇ...
 
肩の荷が下りたので,免税店で色々買い物.
マリアージュフレールとか,ロクシタンとかラデュレとか,浪費....
 
シャルル・ド・ゴールには国際学会やら,初キールのときやらで何度か来ているので,
ここまで来ると,帰国できるという実感が湧いてくる

 

ここまで来ると「帰れるんだ」ってなる
 

そしてついに,JALに乗れる!

日本語とかありえない

 

日本行きが同時刻に4本もあるのに,乗れなかったヘルシンキの出来事は忘れもしない...

ヘルシンキ,乗るのはもちろんハンブルグ行き事件
 

案内放送ももちろん日本語.それだけでも泣きそう...
時間が来て,ついに搭乗へ
 
機内ではI will be there with youが流れていて,噂通り「おかえりなさいませ」と挨拶が,
 
感動的だった. 

自分はついに日本語ワールドに戻ってこれたらしい.

と思いつつ,マリメッコが大量に入った荷物をさっさと荷棚に入れる.

I will be there with you良いよね

 

嬉しかったので,最初の飲み物からワインに...ダメだこいつ

機内は酔いが回りやすいのに...

 機内食でも...

そばとか

 

10数時間で日本へ.

羽田に着陸.
駐機スポットが空いてないらしく,15分くらい待ってついに到着....

やっと着いた...

ここで,ちょっと気になったことが

隣の人,キールの同じバスからずっと同じ便に乗っていた気がする...

というか,キールで見たことある大学の書類持っているし...で聞いてみた. 

 
なんと,大学のプロジェクトのなにかで日本に来ることになったらしい....

とりあえず自分は「大学の研究でキールにいて,プロジェクトが終わって日本に帰ってきた」と言いておいた.

自分とは逆の立場だったみたい.

頑張って欲しいねぇ,自分みたいに旅に出まくらないように....


そんな感じで飛行機を降りる.
本当に羽田空港だ.

羽田に着いた

入国手続き,税関,難なく通り抜け,ターミナルの中へ...
両親が迎えにきていたので,ご飯などを食べてから家に帰ることに...
 
乗っていたのはJL46

 

これで,いろんなことがあった約10ヶ月のドイツ生活が終了です.


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